水色日記

~家族関係でメンタルをこじらせた私のお話~

成人式

今日は地元の成人式だったらしい。けど行かなかった。いけなかった。

中学の自分なんて荒れていて痛い子だったし、友達なんて居たかも分からないし、中学卒業までにはどんなに長くても二十歳までには死にたいと思っていた。なのに。

 それに母親が自分はスーツだったからって晴れ着を着せたく無さそうだった。父親が写真は撮ろうって言ってくれたけど、やっぱり母親は乗り気ではなかった。

素直に親に感謝出来る家族に産まれたかったし、成人を喜んでくれる家族のもとに産まれたかった。過去の人間と楽しく再会できる人生を送ってみたかった。

中学時代の友人からラインが来たが、相変わらず幼いことを言っていた。いつまで中学生メンタルで生きているのだろうか。我ながら自分はほんの少し成長したのかもしれないと思わずにはいられなかった。

 

もう私は子供じゃないから、親と同じ大人だから、対等な関係だから、戦っても完全に負ける子供の私とは違うの。大人って時が流れたら自動的になれちゃう大したもんじゃないけど、無力じゃないって事だけは分かった。

出来る事が増える代わりに責任を持たなくてはいけなくなる。生きてる限りはまともに誰かが目指したくなるような生き物でありたい。

 

私は大人なんて嫌いだし、大人に心を開こうとは思えない。この世には酷い大人がごろごろ居る。もちろん酷い子供だったんだろうけど。だけど悔しいことにほんの少し大人の気持ちが分かる瞬間がある。それでも許せないことの方がまだまだ多いけど。そして子供ならではの気持ちを忘れていってしまう。あんなに苦しかった事が無かったことになってしまうようなそんな気がする。だけどいつまでこんなに不安定で未熟な精神を抱えて居るのだろうかと情けなくもなる。未だに自分は病んでいる人間だと素直に思えない。周りと同じように普通に生きてきた。ように見せかけすぎているのかな。かまってちゃんなんてどうみても愚かじゃん。レベルの低い病み方にはもう飽きたよ。

 

ずっと伸ばし続けた手がやっと触れられるようになった。まだ親なしじゃ経済的には生きていけないけど、やっと家という場所から解放された。親の前だろうがもう無力じゃない。この年まで生きてしまった自分の愚かさと同時に自由を手にした複雑な成人の日なのであった。