水色日記

~家族関係でメンタルをこじらせた私のお話~

教員免許の話2 (?)

 いくつかシリーズ化しようと思ってかいたこの記事、永遠に続編が更新されないまま私は実習まで終えていました。

 

mizuiro-xx.hatenablog.com

 

結論から言うと、確かに教職の勉強はしてよかったと思うし実習も大変ではあったけど環境にはとても恵まれていたと思います。でも、教員は絶対にやらないと己に誓いました。音楽の教科書の教材にどうしても今自分が取り組んでいる音楽のような魅力を感じきれず、教材研究をするのが嫌になってしまった。まだそれだけなら仕事だと割り切れるかもしれないが、ここまで音楽を突き詰めた者として音楽の魅力を伝えるには授業でなくて演奏でやるべきだと感じてしまいました。現に実習中何度か本気に近い演奏を生徒や先生の前でさせて頂きましたが、授業よりこっちのほうが断然反応も良いし私も幸せをもらいました。もっぱら実習中の先生になりきれていない人の授業が生徒の心に響くわけもありませんが。

 

教員をしている限り自分の専門分野だけではなく人としても手本となるような生き方が必然的に求められてくると思います。そして生徒を本気で怒らなくてはならないとき、心のある教員は感情に任せて怒ったりはしないでしょう。つまりけして楽な作業ではないのです。自分の生き方にある程度の確信を持っていないと生徒に厳しく接していけないのですがそこで感じる違和感が。自信を持つ必要性はとてもよく分かったが、謙虚な気持ちを持っているつもりでどこか過大な自信を身に付けている人が多いように感じてしまいモヤモヤすることも多かったのです。もちろんこれは1部の実体験でしかありませんし、誰かを否定したいというわけでは無くそういう心の持ち方になりやすい傾向があると感じたまでです。私は一生確信が持てないままの自分で良いと考えているので、向いていないかもしれないと感じたのです。人間なら誰しも環境に合わせて仮面を付け替える生き物ですが、その仮面の一つひとつもありのままの私でありたい、そんなわがままから感じたことでした。

 

そして自分から心を開いて年の離れた人間と深く関わっていく力が絶望的に無いとこも思い知らされました。自分の生い立ちを引け目に感じている分、もともと人と深く関わるのは苦手でした。でも私が教員になったら1番にやりたかった、苦しんでいる生徒の光になる事がこの私では叶えられない、それなりに絶望しました。まずは自分の人生をなんとかしなくてはいけないですね。

 

今まで何をしてきたのか分からないくらい無知の恐怖と戦った時間でしたが、お世話になったかわいい子供達には素敵な人生を送ってもらいたいものです。